歯垢と歯石の違いって?
正しいケアで口内環境を改善しよう!

2018.09.03

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前回は、たくさんの人が気にしている「歯のステイン」についてお話しました。ほかにも、歯の“ネバネバ”や“ザラザラ”が気になる方が多いようです。これらは「歯垢(プラーク)」や「歯石」と呼ばれるもので、放っておくと虫歯や歯周病の原因となるので注意が必要。そもそも、歯垢と歯石の違いをご存知でしょうか?同じような物として思っている方がいるかもしれませんが、この2つは別物です。今回は、健康な口内環境のための「歯垢・歯石ケア」についてご紹介します。

虫歯や口臭の原因となる「歯垢」は放置厳禁!

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そもそも歯垢って何?

歯磨きをちょっとサボってしまった時などに気になる歯のネバネバ。爪でこすると取れる白いかたまりが「歯垢」の正体です。一見、食べカスのように見えますが、実は、食べカスをもとに繁殖した「細菌」のかたまりで、歯垢1mg当たりになんと10億個以上も詰まっているというから驚き!聞くだけで思わずゾッとしてしまいますよね。しかも、細菌は糖分を好むので、糖分を摂取するとどんどん増殖してしまいます。これだけの細菌がいると、放置しておくと菌の作った酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯の原因となってしまうのです。加えて、歯垢に含まれる細菌が、硫化水素などの臭いが強いガスを発生させて「口臭」の原因にも……。
このように、歯垢は百害あって一利なしですので、こまめに除去する必要があります。

どこにつきやすいの?

歯垢は食べカスを餌に作られるので、歯ブラシが届きにくい箇所につきやすくなります。具体的には、歯と歯の間や奥歯の噛み合わせ、歯と歯茎の境目など。歯磨きの際は、特にこれらの箇所を意識して丁寧に磨きましょう。

こまめなケアで歯垢を徹底除去しよう

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歯垢対策として、食べカスをきれいに取り除く歯磨きが有効。歯垢は食後およそ4~8時間ほどで作られると言われているので、毎食後にきちんと歯磨きを行うことが大切です。特に歯の裏側は磨き残しが多いので、念入りに行いましょう。また、歯垢が付きやすい奥歯や歯と歯の間などは、通常の歯磨きでは除去しきれないので、歯間ブラシやデンタルフロスなどを併用するのがおすすめ。このダブルケアで、歯垢の除去率がアップしますよ。
ちなみに、歯垢は粘着力がある上、水に溶けないという性質なので、うがいで除去することはできません。なるべく歯磨きをしたいものですが、どうしても厳しい時はうがいで口内の食べカスをきれいに流すようにするのもひとつの方法です。
また、上でお話したように、歯垢に存在する細菌は糖分を好むので、間食などで甘いものをたくさん摂ると歯磨きをしっかりしても歯垢がついてしまう可能性があるので要注意。
これらのケアに加え、定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらうと、歯垢が少ない口内環境を保つことができますよ。

歯垢をそのままにしておくと「歯石」に進化して厄介に……

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歯垢が歯に溜まったままになると、唾液に含まれるカルシウムなどによって硬く石灰化してしまい、「歯石」となって歯に定着します。しかも、歯に歯垢がついてからたったの2日で歯石になってしまうのです。歯を舌で触った時にザラザラしていませんか?心当たりのある方は、歯石が溜まっている可能性が大。歯石はザラついているから歯垢がつきやすく、さらに歯石が増えるという悪循環に陥ってしまいます。なお、歯石自体は虫歯の原因になりませんが、歯石のザラついた表面に細菌が増殖して「歯周病」を引き起こします。歯石になると、歯磨きや歯間ブラシなど家庭でのケアでは除去することができませんので、いかに歯垢の段階で除去しておくかがカギになりますね。

歯石の除去は歯医者さんで

歯石は、歯ブラシが当たりづらく、唾液が豊富に流れている唾液腺の開口部の近くにできやすいです。具体的には、下の前歯の裏側部分や上の奥歯の外側などです。先ほども触れましたが、自宅では除去できないので、歯のザラつきに気づいたら、歯医者さんで除去してもらいましょう。

まとめ

歯石ができると歯医者さんでしか取り除くことができないので、いかに日々のケアで歯垢をしっかり落とすかが大切ですね。“ちょっと磨きにくいな”という場所を意識して重点的に磨くと、歯垢ができにくくなりますよ。ちなみに私は、先日歯医者さんでの定期クリーニングの際に歯と歯茎の見えない場所に歯石がついていると指摘されました。普段、鏡を見て歯石がついてないのできちんと歯磨きできていると思っていましたが、目視だけでは完全にケアできないと痛感しました。自分ではきれいに磨けているつもりでも、歯石がゼロになるということはないので、定期的なクリーニングは大切ですね。
歯のツルツル・ネバネバは口内環境のバロメーター。今一度、ご自身のお口をチェックしてみませんか?